報道関係者各位
来たる6月23日(月)、日本学術会議主催学術フォーラム「リニアコライダー計画の未来を考える」を開催いたします。ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合せの上、ご出席賜わりますようご案内申し上げます。
ILC(国際リニアコライダー; International Linear Collider)計画は、全長約30kmの直線状の加速器をつくり、現在達成しうる最高エネルギーで電子と陽電子の衝突実験を行う計画です。宇宙初期に迫る高エネルギーの反応を作り出すことによって、宇宙創成の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ります。本フォーラムは、平成25年9月30日に公表した、文部科学省研究振興局長からの学術会議宛審議依頼への回答「国際リニアコライダー計画に関する所見」を基に、学術コミュニティでの継続的検討を行うことを目的としています。学術会議に設置された検討委員会は、回答の総合的所見の中で「ILC計画を我が国で実施し高い成果を挙げるための諸条件を余すところなく検討した上で、学術コミュニティ全体の合意形成、さらには国民の理解を求めることが必要である。」とし、検討すべき重要課題を挙げています。
本フォーラムは、広い学術コミュニティから参加をいただき、本計画の学術的、社会的な意義と課題について
率直な意見交換を通じて、超大型国際科学技術プロジェクトであるILC 計画を国内で推進することの是非に関して、学術界の合意形成の一助となることを期待して開催するものです。
ご取材を希望される場合は、シンポジウム当日に会場の報道関係者受付にお越し下さい。事前の登録は不要です。なお、ビデオ等の機材をお持ち込みになる予定がある場合のみ、担当者(河野:kono.kuniko@mail.u-tokyo.ac.jpまで事前にご連絡下さい。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
記
1.日 時: 平成26年6月23日(月) 午後1時00分~午後6時00分
2.主 催: 日本学術会議
3.場 所: 日本学術会議講堂
所在地:〒106-8555 東京都港区六本木 7-22-344.プログラム
1. 開会/経緯説明
家泰弘(日本学術会議副会長・東京大学物性研究所教授)
2. ILCでのサイエンス
村山斉(第三部連携会員・UCバークレー校教授・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長)
3. ILCの加速器・測定器
山下了(東京大学素粒子物理国際研究センター准教授)
4. 学術政策・行政の観点から見たILC
有本建男(政策研究大学院大学教授・(兼)科学技術振興機構研究開発戦略センター副センター長)
5. ILC計画推進の国際体制
駒宮幸男(第三部連携会員・東京大学大学院理学系研究科教授)
6. 人文社会学の観点から
今田高俊(第一部会員・東京工業大学名誉教授・青山学院大学客員研究員)
7. 地域・環境の観点から
石川幹子(第三部会員・中央大学理工学部人間総合理工学科教授)
8. 質疑応答と全体討議
モデレーター 相原博昭(第三部幹事・東京大学大学院理学系研究科教授)
5.問い合わせ先:
相原博昭(日本学術会議第三部幹事・東京大学大学院理学系研究科教授)
aihara@phys.s.u-tokyo.ac.jp<地 図>
http://www.scj.go.jp/ja/other/img/map.gif
以 上